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症例ミス・ルーシー・R

 投稿者:ヨムヨム  投稿日:2014年 3月19日(水)18時50分3秒
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  ミス・ルーシー・Rについての症例報告においても、フロイトは自らが創始した病理学的理論に基づいて診断をくだし治療行為を行っています。

フロイト自身は元々、生物学者で神経系の組織学的研究(神経組織の構造の研究)をしていた人で、科学万能主義者です。精神分析の理論的な研究も可能な限り、科学的に取り組もうとしています。それはフロイトの病理学的論考を読めば、これを宗教まがいのいい加減なものだと批判できる科学者はいないでしょう。アインシュタインですら、フロイトの研究に感銘を受け、敬意を表しています。

しかしミス・ルーシー・Rの症例にしても、現在の科学的・学問的な考え方に基づいて批判的に検証し、改善し、発展させていくべき余地が見られない訳では無いと思います。

とはいえ「この点が不十分である。だからフロイトは無価値だ」という批判の仕方もしばしば見られるのですが、そうした批判をする人は、「それではフロイト以前にいったい誰がより科学的にマシな病理学的理論を提出することができたのか」を考慮する必要があると思います。あるいは、自分がフロイトと同時代により、科学的に理想的な仕事ができたと言えるのかどうか。
 
 
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