teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]


新着順:40/212 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

概念と心像

 投稿者:ヨムヨム  投稿日:2014年 3月17日(月)16時32分44秒
  通報
  「概念」と「心像」の層の違いは、例えば対人恐怖症の患者に対して「人間は怖くないのだ」と言葉で語り聞かせてもまったく効果がないということにも現れています。それは本人が頭で知的に(概念的に)同意して納得したとしても、症状を消し去ることができません。なぜなら、その患者を捉えているのは概念ではなく心像(心的イメージ)の層であるからです。

これは小説というものが、どうしてわざわざ物事を描かなくてはならないのかという点にもつながっているように思います。物事を抽象的な言葉でわかり易く語るのは非常に便利です。説明したいことはそのような抽象的なメッセージで一言で語ってしまえば良い。だとすれば、小説や物語などという作るのも読むのも時間のかかる面倒なものを、我々は人間は必要とするはずがありません。しかし我々は「描かれたものを見る」ことに引きつけられます。それは我々にとって概念の層だけでは不十分だからでしょう。心像に対して揺り動かすものを我々は必要としているのだと思います。
 
 
》記事一覧表示

新着順:40/212 《前のページ | 次のページ》
/212