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チューリング・テスト

 投稿者:ヨムヨム  投稿日:2014年 3月 9日(日)16時51分35秒
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  おそらくたくみさんもご存じなのではないかと思いますが、科学と心の関係について考える際に私がしばしば思い起こすのは人口知能の分野のチューリング・テストです。

これはどのような条件を満たせば人工知能が成立したと見なせるのかを問題としたテストで、ある被験者とのコミュニケーションにコンピュータを用います。その被験者はコンピュータ画面越しに誰かと通信をすることになるのですが、その相手が人間であったり、コンピュータであったりする訳です。この場合、良くできたコンピュータ・プログラムほど自分が人間であるかのように被験者を欺くことができます。

このテストからは様々な問題を考えることができますね。極端な話、自分が誰かと会話していて、そこに相手の心の存在を感じ取るとします。しかし(理論的には)それはよく出来たプログラムが機械的な返答をかえしているだけでそこに心はまったく関与していないかもしれません。

そうすると人間の心そのものが機械的な(少々複雑な)プログラムに過ぎないのだと考えるような科学者も出て来ます。しかし本当にそうだと科学的に主張するためには、論証するか、実証しなくてはなりません。そうなると、哲学的な・形而上学的な領域に議論がはまり込んで行くために科学的な研究は延々と進まないかたちになってきます。

このため工学的・技術的発想をする立場からは心を学問的に取り扱うのは難しくないのですが、科学的な学問として心を取り扱うのは非常に問題を抱え込むことになるのです。
 
 
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