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心理学の非科学性

 投稿者:ヨムヨム  投稿日:2014年 3月 5日(水)15時03分18秒
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  河合隼雄さんの講演『現代人と心の問題』の動画を観て、僕がまっさきに驚いた点は自身、日本のユング派分析家の第一人者であるような方が自分のやっている学問はいわゆる科学的なものではないとあっさりと認めている事です。ユングやユング派にとっては自分たちの心理学が純粋科学ではない事はネガティブな要素ではなく、人間の心理を扱う学問として正しい立場であるという考えのようです。

ユングは人間は脳に何の書き込みもされていない白紙の状態で生まれてくるのではないと考え、元型論を提出しました。これは人間は無意識下に発展段階に対する様々な命令を発する潜在的な素質をもって生まれてくるという考えで、それらの素質のことを元型と名付けています。

この元型論は当時から主流派であった行動派の考え(人間は白紙で生まれてくる)とは矛盾するもので、ユング派異端的だと見なされたそうです。

しかしユング派のアンソニー・スティーヴンスは、その後、様々な科学的学問の人間観はユングの元型論と同じ考えを取るようになってきていると指摘しています。例えば動物行動学においては人間に限らず全ての動物が生得的開発機構と呼ばれる命令セットを中枢神経組織にもった状態で生まれてくると説明するそうです。

ユングは自身、他人に自分の考えを説明するのが下手だと認めているそうで、自分の理論を分かりやすく伝えることやその正しさを立証する方面にはあまり豊かな才能をもっていなかったかのようですが、彼の直観の内容をわかりやすく噛み砕いた説明を読むと、一見支離滅裂な話のように思えていたものが意外と筋の通った話だと思えて非常に示唆的なものを感じます。

もちろん、たくみさんの感じられるような「うさんくささ」みたいなものはたしかに心理学関係について回っている要素ではあると思います。

PTSDにも疑問を感じられるのはよく分かりますね。ただ私の場合はPTSDという症状を具体的にどういうものであるかをイメージすることができます。というのは私自身が経験したのはPTSDの要件には当てはまらないかもしれませんが、ある時期、精神的なショックを受けるような出来事がたて続いて、その後、強い心的外傷後ストレス的なものに長期的につきまとわれるという体験をしたからです。PTSDは悲惨な戦闘体験などによって発生することが多いようですから、おそらくはアレのもっと重度の深刻な状況を指しているのだろうと思います。

何かショックな記憶があると「私はPTSDなのではないかしら?」と一般の我々がすぐに思うのは、多くの場合、PTSDには当てはまらないのかもしれません。しかしPTSDと呼ぶべき重度の症状に悩まされるような人々は実際に存在するだろうということは私はイメージすることができます。
 
 
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